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岩立テキスタイルMUSE→大磯→秋岡芳夫展


2011.12.23 FRI→12.25 SUN 

3ヶ月ぶりに大磯の師匠のもとへ向かう。
なかなか上京もできないので
以前からずっと行きたかった自由が丘の

「パッチワークとアップリケ」展
インド、アフガニスタン、アフリカなど各国の気の遠くなるような
手仕事のラグ、服などが並ぶ。小さなワンフロアなのに 充実感がすごい。
1点1点の文化的背景や、用途など 館長の岩立さん自ら解説してくださった。
色、デザイン、どうやったらこんなことができるのか!?と思うような
緻細な針仕事。。。とても密度の高い、良いものを拝見。
あくまでも暮らしの「実用」の中にある美。

自由が丘→大磯へ


相変わらずお元気な師匠。
なぜか、「ただいま〜」といってしまう。
腹をすかせた私のために 早くも晩ご飯の用意を..
中断して、岩立MUSEの話で盛り上がる。
ひとしきりしゃべって ご飯頂いて 事前に贈っておいたノモケさんの
シュトーレンをほおばって またひとしきり喋って
肝心の宿題評価。
ここに来るたびに 一歩前に進める。

大磯→目黒へ


恵美子師匠が かつて中野に住んでいた頃、よく秋岡芳夫氏宅で
集っていたそうだ。その名も「モノ・モノサロン」。
いろんな分野の人が集まり、話し、いろんなものが生まれる...
そんな場所だったそう。
恵美子師が秋岡さんを話すのを見ていると、
本当に楽しかったんだろうな と思う。


秋岡芳夫・・・
恵美子師と私をつないでくれた多代さんが
目黒区美術館の秋岡芳夫展、是非見て」とお薦めだったが
私にはデザイナー、という認識しかなかった

25日が秋岡展の最終日だから いっしょに見に行こう。と
恵美子師といっしょに目黒へ向かう


とても良い展示だった。
秋岡さんが中心になって手がけたKAKのデザインは、今も私達の
身近なところに存在する。三菱鉛筆のUniのロゴ、ミノルタカメラのデザイン、
ライラックバイク、ポット、クライスラー。きっと誰もが眼にしたことのある、
今や昭和レトロと言われるデザイン。
単なるデザインではないのだ
使う人間の視点にとことん迫り、モノを使うということの根本を突き詰め
物理、化学、哲学、文学、あらゆる分野を複合的に租借して
生み出されたデザイン。
工業デザイナーとして、工業生産にメスを入れている・・

りんごの断片、モノの影、ライカのロゴ、彼のスクラップに写る
視点の面白さ
「消費者をやめて愛用者になろう」とつくられたいいデザインは
どれをとっても使い捨てなどする気になれないモノばかり。
今の工業デザインに秋岡氏のポリシーが受け継がれていないのは
とても残念な気がしてならない。
もっとも、デザイナーの意志が反映されにくい生産システムに
なっているのが問題なのだろうけれど。。

秋岡展での真髄はデザインではなく...
秋岡氏のこの言葉に集約されると思う。

「自分のほしい物を自分でよく考え、自分でつくり、
要すれば自分の道具をよく工夫し 心をこめて つかって見て
気に入らぬところを又 よく考えて直し
納得の行くまでつくり直し、 それを愛用する・・・
それが人間の物づくりの原型!」

私の座右の銘になった。


エントランスには彼の作った約3,000個もの竹とんぼが並んでいた










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