また安曇野から引っ越し…?
いえいえ、今度はwebsiteの引越しです。
Blog形式は とても書きやすいのですが、時系列でしか表示されないので
複数ページを紐づけできるホームページを作成しなくちゃ...と思っていました。
「無料」のものがたくさん出回る今の世の中、
ホームページもサクッと簡単に見栄えよく、作れるサイトがあるんですね〜
「無料」の裏は、独自ドメインを取得したり、広告削除をしたければ
料金が発生したり、利用者が増えるとweb上の企業価値が上がったり...
などなどあるようですね。
でも今の私の目的は、自分が今やっていることの骨子と現物を、
分かりやすく見やすく、web上で見てもらえることが一番の目的。
今や、web情報は 本当に欠かせないものになりましたね…
と、いう上記の理由により、今後はHishikoLOgも内蔵した下記websiteに引っ越しいたしました。
https://hishikolog.wixsite.com/index
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!!
ひしこ
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前から一度やってみたかった、フェルト。
ついつい、フェルト一歩手前に してしまうことは
これまでたくさんあったけれど 涙…
フェルトは、毛の持つ 負の要素を見事にプラスに変えて、手品のように
不織布にしてしまう なんとも魅力的な技法。
ウールをすくも藍で染める時、「そうならないための条件」について試行錯誤した。
どうすれば、ウールをふっくらと、濃く、染めることができるか
要は簡単。
毛の方向を揃えること、摩擦をなくすこと、なんですよね
フェルトは、その真逆をすればいいのだ!ということで・・・
2011 SPINNUTSに載っていた加藤ますみさんのフェルトの記事を参考に
トライしてみました。
記事を読んでも、目的の大きさ・厚みにするためには、
何倍の大きさの面積に、どれくらいの量のウールを何層重ねたらいいんだろう?
という目安が分からなかったので、感覚でやってみました。
そもそも、なぜ今フェルトかというと、
flat cushionの裏面を 試しにフェルトにしてみようと思ったからです。
今回は、奈良の大切な友人の開店10周年記念のプレゼントに、
お店のデスクで背もたれとして使えるように 厚みを持たせたクッションタイプ。
で、こうなりました・・・笑
あら?
なんか、ビロビロしてるで・・・
最初、石鹸水をかけて ウールと馴染ませて 手で軽く擦りながら、一体化させていく…
その感覚が分からずに、せっかく均一に置いた毛が動いてしまって、密度もまばら、形もグダグダ笑
泣きそうになりました(/_;)
完全にフェルト化する前に、薄いところに毛を足して
ローリングを重ねると みるみる縮んで 目的サイズの一回り大相当になりました。
その後、フェルトをやっている友人に やってみた上で分からないこと を聞いてみたら、
な〜るほど!最初の石鹸水の量が少なかったのと、必ずエアパッキンを挟んで2層にして成形して
後で切って開けば きれいな形になる…
ヨシ!次はきれいなフェルトができるぞっ◎!
友人は以前ジョリージョンソンさんのアシスタントをしていたことがあり、
ジョリーさんのフェルトはとってもタフなんだけど、ローリング一方向300回なんだよ!
それを何セットも繰り返すの...という話を以前から聞いたことがあったのですが、
やってみた感覚としては、ローリングすればした分、縮んでいくようなので、
これ以上ローリングすると目的のサイズより小さくなっちゃうから ここで止めておこう、
という結果になってしまいました。
タフなフェルトを作るには、もっと薄く大きく広げて収縮率を高くしなくちゃいけないですね..
何事も やってみて失敗するのが一番勉強になります。
厚みは5?程度。
ウールは、表地の綴れでも使用したトルコ羊毛(SPINNUTS)
洗って乾かしてから
綴れで織った表面との間に、前回の4倍量の毛布を入れ込み、フェルトと縫い合わせて、完成。
フェルトって、織らずして隙間のない布になり、平面にも立体にもできて、切ることも縫い合わせることもできる。
自由度が高いなぁ〜!
テーマは、友人の屋号の満月と、奈良。
使用した糸は前回と同じですが
今回の白糸は、犬毛ではなく ヒツジ、
茶・黒はウール オリジナルカラー、
黄は やまもも、赤はインド茜、青はすくも藍で染めた手紡ぎ糸
なかなか、いい感じです。
何より、友人が喜んでくれて よかった よかった!
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Done,
ん〜!課題がいっぱい...!
しかし、手紡ぎ・手織りの布って、
空気をいっぱい含んで やわらかくって 暖かくって、
そして なんて 軽いんだろう...
織り上がり。
平織と綾織
縮絨後。
ジャコブのむっちりとした弾力がいっきに出ました。
平織と綾織って、こんなに出来上がりの風合いが変わるんだ〜!
経糸:薄茶・濃茶/ジャコブ ナチュラルカラー、橙色/チェビオット インド茜染 手紡ぎ
緯糸:アルパカ ナチュラルカラー 手紡ぎ
巾28cm×167cm(フリンジ含む)
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マフラーを。
ジャコブのナチュラルカラーをベースに、
ほんの少し インド茜のラインを入れる感じで…
横糸は 肌当たりのいいアルパカのナチュラルカラーで綾織に。
ふふふ..。
経糸の 切れること、切れること(;´∀`)
麻糸より全然問題なく織れますが
ふのり、付けた方がいいかもしれない…
やはり、手を動かす度に、課題が見えてくるものですね...
積み重ねていくしかない
手仕事の醍醐味
織り上がりが楽しみです♪
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白馬方面の山々は たっぷりと雪をかぶっておられますが
足元では 少しずつ、 春の準備がはじまっています
寒い冬の中に 春が芽吹いてる
この、寒空の下の 存在感が 好き
雪が溶けたあとの地面に、オレンジ色に輝くものが。
何かと思って近づくと、苔でした。
染まりそう…
風のかたちに凍ってる。
ふわっふわの毛皮を纏って こちらも準備中。
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これぞ、信州でしょうか
先の大寒波からずっと ここ安曇野も一面 白で塗られています。
清濁併せ呑んで、すべて「白」になるというのは
とても気持ちが穏やかになって いいものです
寒い時で夜はー10℃付近。
ところで・・今の藍ちゃんはというと
雨は掛からないですが、完全に外にいらっしゃいます。
100ℓのポリ寸胴甕に今はおよそ60ℓ程度の藍液、
仕込み〜建ち上げの時だけ電気毛布を使用しましたが、それ以外は
熱源なしで、毛布、綿布団、上下に座布団。ずっとこの状態です。
気温が低くなって、液温が20℃を下回った11月から
今まで、撹拌も何もいっさいせず、そのまんま3ヵ月が経ちます。
今の藍液を覗いてみますと・・
酸化膜ができてます。
寒いのに生きているんだなぁ たくましいなぁ〜
液温を計ると、1℃。
つめた〜い!
pHメーターは通常、サンプルが25℃状態での比較で見るものですから
値を比べることはできませんが、計ってみたら(液温が低すぎてErrorになるかと思った。。)
9.5。
放置していた割に、というかやはりというか、
微生物たちが ぎりぎりの線で自然と均衡を保っているように思えます。
藍液の表面。
なんとも...美しい!
緑、藍、紫、茶...いろんな色が交じりあい、
活性していないので とっても静かな表面ですが、
夏場の染めているときの藍液とは全然違い、また、より宇宙的な感じがします。
(今この中で微生物たちはどうなってるんだろう〜)
3月になったら、インド方式に地面に甕を埋め込んでしまおう♪計画をしています。
はやく春にならないかな〜〜!
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新年すっかり明けてしまいました!
安曇野へ来て9ヵ月。
手を動かせば動かすほど、トライしたいことは広がるばかり。
課題も山積。だけど、本当の課題にぶち当たるのは あと2段階くらい先。
今の私は まだまだ全力で もがかなくちゃ。
今年の目標は、松本市美術館の創作館で展示会をすることです!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ひしこ
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今年度のやまこの学校の集大成
11月3日
なんとも贅沢な、経・緯ともに 天蚕の、やまこの 糸で
10?コースターサイズを織る という内容
集会所に行くと、本郷先生とサランちゃんが
経糸の準備をされていたので私もお手伝い。
近頃、ウールばかり見ていたせいか、
滑らかでコシがあって、眩しいほどに美しくきらめく絹糸に
ほれぼれ〜!!!いや、これは天蚕だからこそ なのですね、きっと。
整然と規則正しく張られた天蚕生糸の美しいこと!!
2機の機、ずいぶん長いこと使われていなかったようですが
本郷先生がきちんと織れるように 都度 工夫して 調整してくださいました。
経糸
緯糸
経糸は天蚕の生糸、緯糸は各自 くず繭(羽化して抜け出た後の繭)から糸を引き出して
撚りかけした手びき糸を用いました。
一人ずつ、自分で作った手びき糸を竹管に巻いてコースターを織っていきます。
みなさん、真剣そのもの。
参加している地元の小学生の男の子が時間の都合で一番最初に織ることになり、
そばで補助していたのですが、
子どもって すごいな〜〜! 感激しました。
もちろん、その子にとってすべてが初体験なのですが、
こうするんだよ〜というポイントの要点をすぐ理解して
ものすごい集中力で ゆっくり、丁寧に、織っていきます。
そして織りあげた後、お母さんが「楽しかった?」と尋ねて「うん」と
はにかんだ笑顔がかわいかったこと!
総天蚕、というさらに特別な体験ではありますが
力強い自然の素材に触れること、一から何か形を作り上げる手仕事を体験すること、
子どもの頃に経験できるって なんてすばらしいんだろう。
私にとっても、すばらしい体験でした。
そして、先日
本郷先生が一つ一つ、経糸の始末もして、一人ひとり丁寧に名前入りで
包んでくださったコースターを 古田さんが届けてくださいました。
何とも大切な、記念の1枚になりました。
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なってみて初めてわかる さまざまな痛み
ほんとうに、その身にならないと分かりませんね...
悶絶する神経の痛み
全神経が 身体の要に集中する・・・
身の置き所のない痛み
平らになって寝ていても、手の重みや足の重みが こんなに腰に負荷をかけるとは
思いもしませんでした。
椎間板を傷めてしまいました。いはゆる「ぎっくり腰」です。
5日経ち、ようやく痛みが治まって歩けるようになりました。
まさか、自分が...!です。
ヘルパーをしていた時も腰は大丈夫だったし、
サラリィマン時代も 重たい分析装置や商品を持って階段を昇り降り...
なんてしょっちゅうやっていたので、力もあるし腰には自信があった
はず、なのに...
それに
ある本を読んでちょっとした感銘を受けて、7月半ばから走り出した私。
朝の30分、歩いてもいいからとにかく毎朝ランニングシューズを履いて
外に出ようと決めて、最初は3?、
徐々に距離をのばして今は6?少し。
どうしても同じ姿勢で集中すると、筋肉も凝るし、リンパの流れも滞りがちなので
朝走ることで1日のウォーミングアップにもなるし、いい感じ。と
思っていた矢先、なのに...
すべての過信が裏目に出ました 笑。
いろいろと調べていると、やっぱり「こまめに動く」「定期的に動く」
ことが重要なんですね。
子どものように、じっとしていないでいつも動いている というのが
一番の腰痛予防なんだそうです。
なるほど、です。
どうしても、とくに織りの作業は、面白いのでついつい集中して何時間も
というかほぼ1日座りっぱなしのうつ向き姿勢です。
考えてみると、身体にとってイイ訳がないですね...
いくら毎朝ランニングしていたとしても、意味がないわけです。
まったくの思い違いでした。
でも、椎間板は自然治癒するものだということがわかったので
今後 再発しないように 作業の仕方を考え直す
本当に いいきっかけになったと 思っています。
何より、「過信」がはがれて、よかった。
ということで、じっとするしかないこの日々。
カード織の鈴木美幸先生からお借りしている 絶版本、
吉岡常雄氏 著「天然染料の研究」
を写経のようにPCに書き写す作業をしたり(すばらしい本です)
F先生にいただいた、昔NHKで放送されていた「アジア染織紀行」のDVDを見たり、
しているうちに たくさんの学びがありました。
(こういう類の民族文化の記録映像は、今後ますます貴重になっていくのだろうな..)
シェルパ族のヤク毛織物、ブータンの織物、いずれも輪状整経にして 地機で織っています。
巾は広くないにしても、かなり腰にキそうです..
でも、あくまでも染織は彼らにとって 日常の中の仕事ですから、織るだけでなく
いろんな仕事を 合間あいまに しているはず
染織の「ほんらいの姿」を見失わずに、
これから永く追求していきたいなと
思い新たに しています。
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できました!
フルオーダーのお座布団 flat cushion☆
ピレネー犬の毛を使ったお座布団で、
椅子の座面にぴったりのサイズ
というご依頼でした。
Fさん宅は 全体的に非常にハイセンス。
しかもこのお座布団を使用する空間は、リフォームしたばかりの
アイランド型キッチンダイニング。もちろん椅子も地元の松葉屋家具さんの新調品。
無垢材とダークカラーのキッチンアイテムが、
シンプル、モダン、シャープ な印象。
デザインは織る前にほんとうにざっくりとイメージしますが
大抵 織りながらどんどん変わっていって...
こうなりました。
表裏、特別にリバーシブルです。
使用した糸は、経糸は綿糸 緯糸は、
白色はすべて ピレネー犬毛
茶、黒色は 羊毛(いただいた糸なので品種は不明ですがシェットランド?)、トルコ羊毛
赤色は 羊毛(チェビオット、インド茜染め、手紡ぎ)
黄色は 羊毛(チェビオット、渋木染め、手紡ぎ)
青色は 羊毛(チェビオット、すくも藍建て染め、手紡ぎ)
織りあげてから、経糸の始末をして、風呂場に持っていき、60℃のモノゲンを溶いたお湯をかけて
長靴で踏んで縮絨(というより洗い)します。軽くといっても、お湯をかけつつかなり踏みます。
乾燥したら、中綿に、使わなくなった純毛の毛布を入れ、
縫い合わせて完成です。
が、今度は実際に椅子に置いてみて、「(四隅に作っていた)フリンジ、ないほうがいいな」
Fさん夫妻に座ってみてもらって、「耳の部分が太ももにあたる」
など ご意見をいただいて 改良。
ようやく完成しました!
いや〜、楽しかった!これはプライスレスすぎる笑。
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日下田藍染工房さん
重要文化財になっている工房は築220年。
茅葺の屋根の入り口までにあらゆる含藍植物の鉢植えが並んでいます。
工房には72個の藍甕がずらりと並び、藍液の保温のために燃やす籾殻の煤で
天井、壁、梁が 厚みのある黒色に染まっていました。
こちらの当主、9代目の日下田(ひげた)正さん。
とっても素敵な方でした。
腰が低くていらして、自身のお仕事にひたすら実直...そんな印象
跡を継がれる時にはすでに 藍染で生きていくには厳しい時代。。
藍染だけではなく、地元の綿を育てて、染め、織りまで完結した仕事をしようと
柳悦孝氏の下で染め織りを学ばれ、「益子木綿」を栽培し、
植物染料で染め、羊毛のホームスパンのように混色をして紡ぎ
複雑な組織織りで反物を織っておられます。
何ともすごいお仕事。
これまで繋いでこられた伝統工芸、工房
今後のことが気になります。
娘さんがいらっしゃるそうですが
「好きなことをしたらいいと思っています。藍染では生活できませんから。
私だけじゃない、周りの伝統工芸の者みんな同じです。
あと5年、10年先にはみな辞めてしまっているでしょうな...
跡を継ぐ者がいたとしてもそれで暮らしていけなければ成り立ちませんから
これは仕方のないことなんです。」
何ともやり切れない思い。。
これまでにも失われてきた伝統工芸、手仕事は数限りなく
失われるときは一瞬で、ひとたび失われれば本来の姿に再興するのはとても難しい
ほんの一角を見ているに過ぎないのだとしても
その一瞬を見過ごしていいのだろうか やり切れない思いが渦巻きます
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もう2ヵ月前の9月のことですが
栃木県佐野市
紺邑さんを訪ねました。
春に、松本で催されていた絨毯の展示会に出店されていた業者さんから
紺邑さんのお名前をはじめてお聞きして、
以来ずっと気になっていました。
HP、blog、Facebookなどで情報発信されている内容が
とっても共感を覚えるものだったからです。
すくも藍を灰汁だけで仕込み、発酵させて藍を建てる
「地獄建て」をされていること、
藍の華は「咲かせない」こと、
藍の液は「におわない」とおっしゃっていること。
とくにこの3点が興味深かった
紺邑さんのHPに 詳細に藍建ての方法と種類について説明がありますが
地獄建ては その名の表わすとおり地獄のように厳しく難しい藍建て
という私的解釈でしたが、
何も難しいことはない、これが室町時代から伝わる 本来の藍建てだ、ということで
紺邑さんは「本建て正藍」染め、と表記されています。
藍の華を「咲かせない」というのは 感覚的に理解できました
「華」は 藍が建っていれば、撹拌時に大きく棒で混ぜれば遠心力で泡が真ん中に集まって
自然とできるもの。
撹拌することは 必要だけれども、過分な撹拌、つまり過分な酸素を藍液に入れることは
通常 無酸素状態で生きている藍の微生物にとって 負担になりうる、という点で
合点がいったからです。
1日目は 紺邑さん
2日目は 益子の日下田さん(220年続く藍染工房)...と
ざくっと予定を決めて。。
快晴!ではありませんでしたが お日さまが見え隠れするお天気。
紺邑さんの工房は それはそれは すばらしい環境にありました。
紺邑 主宰の大川さんは とっても気さくで 博識で
いろんなことを教えてくださり、私たちの質問にも明確に、的確に、
答えてくださいました。
何より、今の日本の藍染工房、藍染製品の実情をみて、これでは日本の藍の将来はないと
本来の正藍染のひとつひとつを、すべて公開し、教えておられる
普通ならば、ご自身で築き上げられた知識、知恵、技は守りたいものだろうと
思いますが、とっても視野の広いユニークな方でした。
私が今建てているすくも藍は、屋外に毛布ぐるぐる巻き状態で管理しています。
11月上旬の今の時点ではもう液温が冷たく、微生物たちも冬眠に入ろうとしています。
紺邑さんに倣い、来春暖かくなったら、「いい灰」で「いい灰汁」を取って、
ふるい灰汁と入れ替えてあげようと思います。
そして、麩なしで、灰汁だけの力、灰汁のミネラルで、建ててみる。
とっても、楽しみです!
毛
私たち人間も、毛をもつ動物ですが...
毛糸というと、普通はヒツジの毛糸を想像しますよね。
今間借りしているお宅には、たいそう美しい毛をもつ動物がいるんです!
その飼い主であるご夫妻から、その毛でお座布をつくって♡と
ご依頼いただきましたので、さっそく 織っております。
綴れです。
茶、黒は おなじみ羊さんのナチュラルカラー、
赤も羊で、インド茜で染めて紡いだ糸。
問題は、白色なんです。
こんなに、真っ白できれいな毛の持ち主・・・
じゃーん!ピレネー!!
ピレネー犬のヒミカちゃんです^^
2週間に一度、シャンプーされる彼女は その度ごとに、また日常的に、
豊富な抜け毛を提供してくれます。
飼い主であるEさんが、ブラッシングして溜めてくれていた毛を、
再度カーディングして、紡いで、撚り止めして、洗って、織ります。
動物の毛には、外毛(ヘアー)と内毛(ウール)がありますが、
ヒミカの毛も 長くて艶があってハリのある外毛 と、短くてふわふわで細い内毛があります。
長いところで10?強の繊維長があるので、紡ぐのは 何の問題もなく
ハリのあるヘアーが糸からツンツン出て、なかなかおもしろい糸になります。
お座布のように 摩擦の生じるものに適した素材ではないと思いますが
何より愛羊ならぬ愛犬の毛で まさに「ホームスパン」できるなんて
ちょっと感激ものです。
コースターの応用編で、両面違う模様を織り込み、間にクッションを入れて
合わせる予定。
出来上がりが楽しみです♪
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チェビオット
生葉染め(左3つ)、すくも藍建て染(右2つ)
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フリースランド・チェビオット
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