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NEW YEAR
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正倉院展
今年は、染織関係がとっても豊富とのことで、
必見...!
未だ感動しています。

この宝物を保存してきた建築としての正倉、
工芸品としてのすばらしい技術、
とくに染織においては、色褪せない鮮やかな色!
手刺繍の見事さ、錦の美しさ...

これは何を使って、どうやって染めたのですか?
精錬の条件は?
媒染は何を使っていますか?
藍はどうやって建てて染めていましたか?

1300年前の職人さんに、会いたい!聞きたい!
どらえもーん!



藍のフェルト敷物
オマージュしたい...

脇息の上板の敷物 紫は、紫根 縹は、藍 赤は、紅花×黄檗 蛍光分光分析、可視分光分析で分かったそう。
今染め上げたかのように、鮮やかな赤色の糸。 ほんとうに、美しかった...
先日、紫根ワークで染めた真綿を紡ぐ。 手を動かさずにはいられない...






 
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KITA gallery


カード織りの先生に 教えていただいて

Bharti collection展に。

ボルネオ イバン族のプアとよばれる絣織、
面や 家具、鉄の道具類、
籐のあじろ編や かごなどが。


絣織りも すばらしかったのですが 私はなんだか
籐で編まれたラグに とっても惹き付けられました... 
お、おもしろい...しかもとっても美しい。 この1枚だけ写真撮っちゃいました、すみません..




すてきな佇まいの KITA galleryさんでした。






 
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みんぱく_大阪民芸館_虹

2012.09.17
晴れ。



久しぶりに太郎を拝み…



なんと 今日は みんぱく無料開放日
然程 人も混んでおらず

これだけ世界各国の織機を見れるのは滅多にないかも..
素材も、織りかたも、織機も、様々。


そっか、別に こうすれば織れるなぁ、っていう合点がいっぱい。
縦糸さえ、しっかり張ればイカヨウにも。


あとは師匠がよく言う、使う用途に合わせた素材、たてよこの糸の太さ、
密度、ヨリ、その経験則の上に、プラスアルファのデザイン。
あ〜学びは深い

こないだ教えてもらって現在ハマリ中のカード織も。
こんなに複雑な模様になるんだぁあ 


**


大阪民芸館もハシゴ..「芹沢ケイ介と日本の染織」展

駒場の民芸館にもそろそろ行きたし。



**

帰りの電車で

きれいな虹。
 
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本郷孝文氏

2012.06.17(Sun)


本郷孝文-染・織展- @京都・堺町画廊

「総天蚕」

その言葉を 初めて聞いた。

おかいこさん と親しみをこめて呼ぶように、
そのほとんどは 家蚕として、(飼っている状態)のものが
ほとんど なのだそう。

一方で 天蚕 とは、まったく野生のおかいこさん
を指すことになる。


京らしい旧家を改装した 堺町画郎さん
風がぬける入り口に 掛けられた着物が とても、うつくしかった。

中庭越しに 見えた人..あ。本郷さんだ、と思った。
ふんわりとした空気と キラキラした少年のような瞳が印象的
でもどこか キリッとした芯があって..そんな感じがした

総天蚕の繭は、おどろきのエメラルドグリーン。
精錬すると この色は消えて 独特の光沢を帯びた糸になる


まさに神秘。
天蚕は、(誰でも)が扱えるものではない 
というのが分かったような気がする。


今度 松本に行くのが たのしみ。。





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ヒツジパレット2012@KYOTO&奈良晒保存会展示会@月ヶ瀬
■ヒツジパレット2012 @KYOTO
2012.03.08~03.11


日本最大級のヒツジ:woolをテーマにした作品公募展

+
京都の各協賛店での同時イベント(素材市、ワークショップ)

手の込んだ作品が多かった〜


15年ぶりの開催だったんですね..
やっぱしポンタさんのバイタリティはすごいなー あらためて感じます。
ちあきさんと久しぶりに 会えてよかったです


師匠の一番弟子の伊藤久仁子さんも
トワイニング織りのワークショップ講師として参加...
残念ながら平日開催のためお会いできず

伊藤さんのラグは 師匠のそれと同じく ヤギ、ヤク、勿論ウール、アルパカ
など 原毛を紡いだものを体全身でザクザク織っていく感じ
重厚感があるのに大陸のカラっとした においとか風を含んでるみたい
前に 東中野の個展にお邪魔したとき スケールの大きさと 人柄のこころの広さを感じた。
また そのうち会いたいです..


すごく素敵な嶋台ギャラリー(築400年の元 生糸商町屋)では
京都の老舗糸屋さんが集合。
昭和村のカラムシ(苧麻)に大麻、亜麻にサイザル麻
パイナップル繊維、楮、葛 など植物繊維もたくさん!
カラムシは やっぱり福島 昭和村のものが品質は良いよと言っていた
その辺のカラムシでは 績むのが難しいのかな..
気候、土、収穫時期で繊維状態も大分変わるのだそう。今 昭和村はどうなってるのかな..

しかし触ってみて 改めて...植物繊維ってふしぎ。
中でも・・・
カラムシ、大麻、葛、植物というか草木の茎の繊維をとるもの。

綿とか絹みたいに 手に吸い付くような感覚がまるでない..

昨日 月ヶ瀬の奈良晒保存会の展示会に行って、紡ぐと績むの違いが
分かった気がする。確かに「紡ぐ」という仕事ではない...
繊維を 割き、つなぎ、ヨリをかけて糸に強度を持たせる。
頭をドカンと打たれた気がした。

ものすごい手間なのだ

woolを紡いだり、綿を紡ぐのとはワケが違う。

しかも この績む仕事が上手くいかないと、縦糸をかけたときに
すぐに切れてしまうのだそう...
実物を見せてもらったけど、気が遠くなりそうだった...

奈良晒は 江戸時代まではカラムシを使っていたが明治以降に大麻に変わったそうだ。
ずっと、国の栽培許可が下りている群馬県の大麻を使っているらしい。
そもそもの発祥は 後醍醐天皇が足利尊氏に追われて
ここへ逃げてきた時、お付のお妾さんが織の名手で広めたことがキッカケらしい


88歳になる おばあちゃん(魔法の手の先生と呼ばれていた)に
小一時間いろんな話を聞いていたのだけれど、この方の家では代々やはり
奈良晒の仕事をされていて 主には伊勢神宮の神主さんたちが着る衣を
つくって献納していたのだそう。
(今は織ることはせず、最後の仕上げだけ請け負っているそうだ)

おばあちゃんのおじいさん(明治)が精力的に織の勉強をするべく
単身 奈良から沖縄へ上布の修行をしに。 
今生の別れと思い出発前には酒を酌み交わしたらしい。


やっぱり織は 主に農閑期になる冬の仕事だったそう。
地道な績む仕事は おばあちゃんたちの夜なべの仕事。
次の日に できるだけたくさん織れるように、一生懸命 夜な夜な績んだそうだ。

それにしても、績んだ糸は神々しく
織られた布は 背筋の伸びるように ただしく...

これはやはり ただの織物ではなく
弓道の感覚に近いかもしれない。自分を無にして身につけた技を日々淡々と
まさに績むように繋いでいく...精神を律する先に、確かな織物がある、そんな感じ。

あらためて

今身近に出回っている繊維: 動物繊維(ウール、絹)
植物繊維(綿、麻(ほとんどがリネン))は
実用という面でやっぱり繊維競争に勝ち残った素材なんだろうなぁ...

使いやすさを選ぶあまり 捨ててきてしまった文化や伝統は数限りなく。
また それを選び取ってきたのも理由があるんだよな...と思いつつ。
敢えて いまそれを掘り出して、続けるには なんだか分からないけど
ものすごく意味が必要な気がする。


あーおなか一杯。



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岩立テキスタイルMUSE→大磯→秋岡芳夫展


2011.12.23 FRI→12.25 SUN 

3ヶ月ぶりに大磯の師匠のもとへ向かう。
なかなか上京もできないので
以前からずっと行きたかった自由が丘の

「パッチワークとアップリケ」展
インド、アフガニスタン、アフリカなど各国の気の遠くなるような
手仕事のラグ、服などが並ぶ。小さなワンフロアなのに 充実感がすごい。
1点1点の文化的背景や、用途など 館長の岩立さん自ら解説してくださった。
色、デザイン、どうやったらこんなことができるのか!?と思うような
緻細な針仕事。。。とても密度の高い、良いものを拝見。
あくまでも暮らしの「実用」の中にある美。

自由が丘→大磯へ


相変わらずお元気な師匠。
なぜか、「ただいま〜」といってしまう。
腹をすかせた私のために 早くも晩ご飯の用意を..
中断して、岩立MUSEの話で盛り上がる。
ひとしきりしゃべって ご飯頂いて 事前に贈っておいたノモケさんの
シュトーレンをほおばって またひとしきり喋って
肝心の宿題評価。
ここに来るたびに 一歩前に進める。

大磯→目黒へ


恵美子師匠が かつて中野に住んでいた頃、よく秋岡芳夫氏宅で
集っていたそうだ。その名も「モノ・モノサロン」。
いろんな分野の人が集まり、話し、いろんなものが生まれる...
そんな場所だったそう。
恵美子師が秋岡さんを話すのを見ていると、
本当に楽しかったんだろうな と思う。


秋岡芳夫・・・
恵美子師と私をつないでくれた多代さんが
目黒区美術館の秋岡芳夫展、是非見て」とお薦めだったが
私にはデザイナー、という認識しかなかった

25日が秋岡展の最終日だから いっしょに見に行こう。と
恵美子師といっしょに目黒へ向かう


とても良い展示だった。
秋岡さんが中心になって手がけたKAKのデザインは、今も私達の
身近なところに存在する。三菱鉛筆のUniのロゴ、ミノルタカメラのデザイン、
ライラックバイク、ポット、クライスラー。きっと誰もが眼にしたことのある、
今や昭和レトロと言われるデザイン。
単なるデザインではないのだ
使う人間の視点にとことん迫り、モノを使うということの根本を突き詰め
物理、化学、哲学、文学、あらゆる分野を複合的に租借して
生み出されたデザイン。
工業デザイナーとして、工業生産にメスを入れている・・

りんごの断片、モノの影、ライカのロゴ、彼のスクラップに写る
視点の面白さ
「消費者をやめて愛用者になろう」とつくられたいいデザインは
どれをとっても使い捨てなどする気になれないモノばかり。
今の工業デザインに秋岡氏のポリシーが受け継がれていないのは
とても残念な気がしてならない。
もっとも、デザイナーの意志が反映されにくい生産システムに
なっているのが問題なのだろうけれど。。

秋岡展での真髄はデザインではなく...
秋岡氏のこの言葉に集約されると思う。

「自分のほしい物を自分でよく考え、自分でつくり、
要すれば自分の道具をよく工夫し 心をこめて つかって見て
気に入らぬところを又 よく考えて直し
納得の行くまでつくり直し、 それを愛用する・・・
それが人間の物づくりの原型!」

私の座右の銘になった。


エントランスには彼の作った約3,000個もの竹とんぼが並んでいた










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